文学・評論6

商品一覧
c-book-006.health-shopping.net
トップ
四方田犬彦の引っ越し人生
著者が実際に暮らした土地土地のありようを、その時代の空気とともに記録した 紀行文。取り上げられているのは、次のようなラインナップである: 兵庫県西宮市今津浜田町、大阪府箕面市半町、世田谷区下馬町、杉......
ハイスクール1968 (新潮文庫 よ 30-1)
本書は、「あとがき」にもあるように、「書物を読んでいないときの、当時の」著者の「感情と行動について纏まって記」した書物です。スノッブな雰囲気が鼻につく向きもありますが、それは著者の大きな知を前に多少......
沖縄映画論
日本映画監督協会新人賞、報知映画賞最優秀作品賞、ベルリン映画祭カリガリ賞 などなど、数々の受賞で評価されている、沖縄映画『ウンタマギルー』の紹介で よりによって、この有名な沖縄映画の紹介で、あらすじ......
日本映画と戦後の神話
阪本順治監督の映画「KT」論のなかで、四方田は韓国の現実と映画の表象とのあいだに大きな齟齬、まちがいがあると延々、能書きを垂れるが、映画における現実表象などというものは、すべてそうなのであって、映画......
日本のマラーノ文学
高井有一の『立原正秋』について著者はかねてから賛辞を送り、在日朝鮮人であった立原が過剰なまでに日本の伝統美を体現する作家になろうとしたという事実が提起する問題を引き受けようとしてきた。 それが今回立......
人間を守る読書 (文春新書 592)
初出の時期順の配列ではないこの書評集で、第1章冒頭を飾っているのがサイード『オリエンタリズム』。そこには「知識人と学者とは違う。知識人の本質とは、自分の学問的な専門領域をひとたび離れて、アマチュア......
驢馬とスープ―papers2005-2007
「外国から帰ってくることの利点とは、日本で生じている事件に対して、いくぶん達観した姿勢がとれることだと思う」。 このエッセイ集はヨモタのこのスタンス、視点に貫かれている。「日本人に亡命者がほ......
先生とわたし
昨年「新潮」に掲載されたおり、冒頭の数ページだけを読んだままだった。 東大での四方田の先生にあたる英文学者、由良君美(ゆらきみよし)とわたし(四方田)との大学時代、そしてその後の20年間にわたる師弟......
月島物語ふたたび
本書は『月島物語』そのものですが、現在からみた月島論、それに建築史家の陣内秀信氏との対談が新たに収録されています。 その対談では、この『月島物語』が歴史的にみて極めて重要な時期に書かれたことが、改......
パレスチナ・ナウ―戦争・映画・人間
本作は『見ることの塩』と対をなす作品。 『見ることの塩』はパレスチナ、セルビアの旅を通じた思索の記録であったのに比べ、本作は著者の専門領域である映画を通じたパレスチナ・セルビア論。 巻頭の文章では、......
世界は村上春樹をどう読むか
私はとくに村上春樹ファンではないが、 一人の存命の作家をめぐって、 各国の翻訳者たちが一堂に会してシンポジウムを行なうということ自体、 文化イベントとしてきわめて珍しいことだし、 当日はかなりの盛会......
詩集 壁に描く (りぶるどるしおる)
原語が堪能でない訳者によるオリジル編詩集。訳者の四方田は映画論を書くときも、漫画論を書くときも、その他文化的に刺激的なもろもろのことを書くときも、すべて文体が同じ。良く言えば明透な論理的文体。仕方が......
女優山口百恵
『女優 山口百恵』というタイトル通り、女優としての山口百恵考察した本。 第1章『映画女優 山口百恵』は、映画女優としての百恵を考察する章。吉永小百合版『伊豆の踊子』・倍賞千恵子版『霧の旗』・秋......
「かわいい」論 (ちくま新書)
日本を中心とした、「かわいい」という現象・美学をテーマにした文化史・社会心理論。 ここ数年、日本はもちろん海外でも一大文化・産業を成している「かわいい」現象を取り上げ、その意味・位置づけを一般向けの......
アトムと寅さん 壮大な夢の正体
サブカル評論の先駆けである草森紳一と、前線で活躍する四方田犬彦の対談ということで期待して読んだが肩透かしを食った感じである。 それぞれが現在もっとも関心を持っている領域をテーマに据えるのではなく......
ブルース・リー―李小龍の栄光と孤独
うーん、これはどうかなあ。子役時代に重点を置く意味も分からないし、思わせぶりな前フリの割には、あらすじを延々書いているだけの部分が多いし。今時、ブルースリーの本を出すにあたってこの内容では、納得いか......
ラブレーの子供たち
私にとって今のところ一番好きな料理本。何度も繰り返し読んじゃいます。本屋さんでこの本を見かけると「中に料理にまつわる面白い話がいーーーっぱい書いてあることにあんまり気付かれてないんだろうなあ、かわい......
好色一代男 改版 (中公文庫 よ 17-11)
他の西鶴作品は研究者が訳したものを読んだのだが、この作品だけはこの訳者で読むべきだろうと思った。訳文はこなれていて、注釈も少なく読みやすい。さらに本文と同じぐらいの訳者覚書の長さも気に入った。 ......
美少女 改版 (新潮文庫 よ 4-5)
この時代では最先端であったろう、時代の風俗も今読むとパッとしない。それはそれでしょうがないことではある。時代は変わって21世紀だから。でも発売当初は売りであった風俗描写を差し引いて、物語のみ読み進め......
好色五人女―現代語訳 (河出文庫 古 1-11)
志賀直哉の「暗夜行路」に書かれ、志賀自身感服する程の、情景描写、人間心理の洞察が鋭く徹底しているのです。それだけに読み進めることが骨折り。しかし、損はしないでしょう。ところで、私は読んだことがござい......
ダンディな食卓 (グルメ文庫 (Gよ2-1))
昭和40年代後半の新聞連載を中心に編まれた文庫オリジナル。流行作家によるグルメ話かと思いきや、お題になっている食べ物の話題はほんの味付け程度(でも上手いこと食べ物の話題にからめていますが)で、日々の......
酒中日記 (中公文庫)
「小説現代」に連載された、タイトル通りのページのエッセイを集めたもの。出版年は2005年だが、実際には20年ほど前の1988年に編まれた本からの再構成だし、各エッセイは、さらに20年くらい遡った昭和......
吉行淳之介エッセイ・コレクション〈4〉トーク (ちくま文庫)
対談の名手として定評のあった吉行氏の、そのエッセンスが読めるということで期待したのだが、どうもすっきりしない。そもそも、比較的最近行われたタモリや中島みゆき相手の対談と、若き日の立川談志との対談を同......
私の文学放浪 (講談社文芸文庫)
吉行淳之介の文学的自伝。少年時代の文学作品との関わりから始まり、戦時中の学生時代に作家を志す。戦後のドサクサの中、雑誌編集者として必死に生きる傍ら、少しずつ小説を書きながら自分だけの表現を発見してい......
蹴りたい背中
クラスの皆と調和しようとせずに孤立した女生徒が周りの人間へ被害妄想を抱きながら、 自分と同じくクラスと調和していないのに平気そうな男子生徒に対して、 負の連帯感を抱き、さらにその連帯感を男子生徒に対......
インストール (デザートコミックス)
簡単に説明すると、思春期の刺激的な火遊びが、オトナの世界を知るきっかけになるという話でした。 現実味には、少し欠ける部分があるだけに、漫画化することで、違和感が強まったかもしれません。 でも、この......
インストール
この作品は面白い。小説としては何とも言えないけど、読んでて共感出来るのがいいです。綿矢りさの第38回文藝賞受賞作品。 2作目の「蹴りたい背中」で芥川賞とったから、作家の名前を知っている方は多いはず。......
湯ぶねに落ちた猫 (ちくま文庫 よ 22-1)
芥川賞受賞作「小さな貴婦人」を読んで以来、実に久々に作者の著作を読むことになりました。 タイトルにもある通り、猫好きの作者らしい素敵なエッセイが大半を占めています。 そこに現れる作者と猫たちの......
男嫌い
ふとしたことからこの本に出会う。ページをめくり、読すすめるうちに、「不思議なかんじ」を覚えた。小説ではない、どちらかというと詩か、さらさらと流れる歌のような印象を受ける。ベストセラーの本のように、読......
吉行理恵詩集
この詩集を手にして30年近くなりますが、未だ完全に理解出来ない奥の深さと、難解さがあります。しかし、この果てしなく深いメルヘンの世界に浸っていると、何故かとても満たされた気分になるのです。この詩集は......
小さな貴婦人 (新潮文庫)
私も愛猫に先立たれてしまったので、読んでみようと取り寄せました。 文章は難解で、私の読解力不足のためか、支離滅裂に思われる部分もあるのですが、何故か手近に置いて何度も読み返したくなり、読んでいると心......
熟年革命
熟年層に特化した「あとの祭り」と「鈍感力」といえば わかりやすいでしょうか。既出本掲載のネタの寄せ集めで、 どれもこれも「鈍感力」や連載中の「週刊新潮」の コラム(「あとの祭り」)で読んだようなこと......
指の値段 (新潮文庫―あとの祭り (わ-1-34))
「失楽園」や「愛の流刑地」などで知られる著者が 2004年〜2005年に雑誌に連載していたエッセイ47編が収められています。 そのときの時事ネタから感じたことをそのままズバリ、 「ここまで書いてい......
あじさい日記
女性の方には割りと不評なようですが、まずまず楽しめました。 500ページもある長編ですが、軽い読み物として一気に読めました。 医者である主人公の男性が、いまひとつ頭が切れてないのが、そして金持ちでな......
愛の流刑地 上 (1) (幻冬舎文庫 わ 7-1)
渡辺淳一の小説で初めて読んだ作品です。特に後半は、異性ながら菊治の心境が痛いほどよくわかり、涙が止まりませんでした。リアリティに富んだとても哀しいお話でした。「男が女を快くしないことは罪ですが、死に......
知より情だよ (あとの祭り)
何となくヘビーな本はちょっとダメというとき、時間の合間にさらっと読みたいとき、あるいは気分転換が必要で全然違うことに意識を持っていきたいとき。こんなときにお勧めのエッセイ集である。週刊新潮の連載も......
またふたたびの道・砧をうつ女 (講談社文芸文庫)
「砧をうつ女」は、第66回芥川賞受賞作品。終戦近い時期、病気で母を失う少年の物語。戦争も、母が朝鮮半島生まれのことも重要な要素なのですが、それが主ではなくて、母親の姿そのものを描いたような作品です。......
関ケ原〈下篇〉
司馬作品の傑作。司馬独特の観点から描かれているが、まるで筆者が400年以上昔を天から見ていたかのような細々とした描写。この作品では数多くの人物が登場するが、それぞれに躍動感があり、魂が吹き込まれてい......
夕萩心中 (光文社文庫 れ 3-5)
◆「菊の塵」 明治の世に、武士道を貫こうとする夫婦の物語。 病床に縛られ、屈辱の日々を送っていた元軍人の夫の死から浮かび上がるのは、 歴史の闇の底でくすぶり続ける人の妄念と業です。......
棚の隅―珠玉短編集 (COSMO BOOKS)
大杉漣の主演で今年映画が公開された「棚の隅」が入っている短編集です。 この本に所収された十編の短編は、「棚の隅」に忘れ去られたような人たちの、忘れ去っていたが、でも心の隅にくすぶっていた過去の恋心......
嘘は罪 (文春文庫)
男女の機微を中心とした叙情性溢れる作風と本格の味を融合させる稀有な力量を持つ連城氏の短編集。私は「夜よ鼠たちのために」のような作品を期待したのだが、そのような冴えは感じられず、無理と強引が目立つ作品......
戻り川心中 (光文社文庫)
◆「桔梗の宿」 死体が握っていた一輪の白桔梗。 二つの殺人事件を繋ぐこの花は 〈ダイイング・メッセージ〉なのか、 あるいは何かの〈見立て〉なのか? 結末で浮かび上がるの......
人間動物園 (双葉文庫)
ラスト、こういう事だったのかと見事にだまされました。 ただそれに行き着くまでの描写がまわりくどかったのと、伏線らしきものが多すぎて、登場人物の人物設定も広げすぎでした。 それゆえ焦点がぼけてしま......
秘花〈上〉 (新潮文庫)
中学生の娘、その母、そしてまたその母親という女三代に流れる熱い血と因縁めいた運命を、連城三紀彦が独特の切なさといじらしさを持ってリアルに描き出しています。物語の初めから、ある問題が知子を煩悶させます......
恋文 私たちが愛した男 シナリオ集
どのページのどこから読んでもよみがえるドラマのシーン。セリフを言う俳優さんの表情までがありありと思い出されます。特に渡部さんの。サントラを聞きながら読むともうたまりません。ドラマ恋文にどはまりだった......
ゆきずりの唇 (中公文庫)
熟年の女の人の心理がよく分かり、とても興味深い内容だったが、やはり僕には理解しがたい。ただ、女の人も男と同様、考え方は一緒なんだな〜と当たり前なのですが、気づかないでいたことに気づきました。連城作品......
戻り川心中 (白泉社レディースコミックス)
◆「戻り川心中」 二度の心中未遂事件で、二人の女を死に追いやり、 その情死行を歌に遺して自害した天才歌人。 彼が求めていたのは何だったのか? 我々は「作者」と「作品」の間に密接な ......
暗色コメディ (文春文庫)
作者のデビュー作「変調二人羽織」は本格物の短編集。その後、叙情派作家としての地位を確立していったが、一方で人間の心の襞を突いた心理トリック物の短編も書いていた。本作はそんな経験を活かし、男女の機微の......
流れ星と遊んだころ
なんとも内容が推測しにくいタイトルなのですが、本作は恋愛小説ではなく、まっとうな(?)ミステリー小説です。俳優とマネージャーを中心にした物語ですが、単純なドラマというより、そのそれぞれの野心や思惑が......
一葉の日記 (講談社文芸文庫)
一葉の日記は「史料価値」ばかりではなく「私小説的価値」もあるという観点で捉えた評伝である。 著者は「一葉研究は小説を書くための捨て石」とまで言いながら、全ての日記を精細に検証する。 微に入り細を......
おまんが紅・接木の台・雪女 (講談社文芸文庫)
世界を肯定的主観でとらえた「接木の台」。吉行淳之介ほどあからさまでなく、野口富士男の「なぎの葉考」ほどインパクトはないが、人の認識が老いとともに変わっていくのだということをこの作品を読んで知った。ふ......
日本三大水仙郷殺人ライン (講談社文庫 わ 2-66 赤かぶ検事シリーズ)
このシリーズを沢山読んでくると 「〜だなも」「〜ちょうよ」と 赤かぶさんの 口癖が移ってしまいそうになります(笑)。 赤かぶ夫妻の会話の やり取りが好きなファンも多いはず! ...
淫楽館の殺人 赤かぶ検事シリーズ (光文社文庫)
前作以来3年余ぶりの文庫書き下ろしであり、久しぶりに赤かぶ検事の「おったなも」を楽しめた。高野川沿いの弁財天境内で死体が発見された所から話が始まる。地道な捜査活動から死体は大学の非常勤講師、実は裏で......
▲ページのトップ